ただ、いまはリモートワーク中のため在宅で仕事をこなしているが、「出社した時に社内でどう見られるかは想像ができない」と怖さも口にする。今回の発信内容に関しては、ダイバーシティを推進するプロジェクトメンバーには事前に相談していたが、その他の部署には知らせていなかった。
社内に知らせなかったのは、もともとこの発信は社内SNS限定で行う予定だったからだという。社外へ発信することに変えたのは、二宮さんがこの問題に向き合った時にある違和感を抱くようになったからだ。
その「違和感」についてこう説明する。「ストライプインターナショナルの問題だから、社内だけに知らせればよいのか。また、セクハラ被害に遭った当事者や関係者だけで解決すべき問題なのか。当事者とそうではない人と区分けして考えている自分がいた」。
二宮さんは、おかしいことに対して、おかしいと声を上げられて、組織のサステナビリティを強化していくには、閉じた組織にしてはいけないと考えた。そうして、区分けして考えていた「常識」を取っ払い、社外へ公開することに決めた。
第三者による監査機関を新設へ