記事のポイント
- 日本では少子化に歯止めがかからない状態が続いている
- キャリア形成や所得が優先され、結婚・出産・育児が後回しになる
- 社会の価値観を多様化し、行き止まりのない社会の構造が必要だ
日本の少子化に歯止めがかからない。岸田政権でも社会経済基盤の存立に関わる問題として取り組みを進めている。とはいえ、旧来の日本特有の家族観や、明治以来の社会構造を維持したままでは、異次元の少子化対策とはならない。日本社会の構造改革や、社会の多様化した価値観にまで踏み込まなければ、真の解決にはほど遠いだろう。(CSRストラテジスト 松田 雅一)