記事のポイント
- 日本のCSRは企業の信頼性向上や人材採用・定着、リスク低減が中心だった
- SDGs以降のサステナ経営の目標は政府目標とベクトルを合わせるべきだ
- しかし現在の政府目標は具体性に乏しく、企業の目標への落とし込みは難しい
日本のCSR元年から約20年。この間、企業が適切にCSR(企業の社会的責任)を果たすことは、企業としての信頼性向上や人材採用・定着への好影響、法令違反のリスクを低減する意味合いが強かった。一方、SDGs以降のサステナブル経営への企業の個別具体的な目標は同時に、企業が存在する国(政府)のサステナブルな社会への目標・アプローチとベクトルを合わせるべきだ。日本のSDGs対応はどうだったか。(サステナ経営ストラテジスト・松田雅一)