記事のポイント
- カナダの調査会社が「世界で最もサステナブルな企業100社」を発表した
- 日本企業からはリコーとエーザイがランク入りした
- 国際的なESG評価機関からの評価が高い企業は何が違うのか
カナダの投資調査会社コーポレート・ナイツ社は1月21日、「世界で最もサステナブルな企業100社」を発表した。この評価指標は「グローバル100」とも呼ばれるもので、売上高が10億ドル以上の世界の上場企業が対象だ。日本企業からはリコーとエーザイがランク入りしたが、2社から学べることは何か。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)
グローバル100の評価項目は、財務状況や製品の環境性、組織の多様性など多岐に渡る。2026年は評価項目を更新し、収益性も重視した。公開情報をもとにコーポレート・ナイツ社が調べる仕組みだ。
1位にはイタリアの独立系発電会社ERGが輝いた。ジュエリーブランドを展開するパンドラ(デンマーク)が2位、再エネ供給会社のEDPリナババイス(スペイン)が3位だった。上位は欧州企業が占めた。
■ESGなくして欧州の公共調達で勝てない
87位に入ったリコーは、社会課題の解決と収益性向上の同軸化を狙う。7つのマテリアリティに対するKPIとして16のESG目標を設定した。
リコーがサステナ経営を推進する背景の一つに、顧客からの要求がある。例えば、オランダの公共調達(2025年、複合機6000台/プリンタ1000台)では、400以上の必須要求項目のうち約50項目がESGに関する要求だった。
サプライヤーの二次選定は「価格」と製品のエネルギー効率やゼロエミッション車の活用など「ESG領域の活動」の二つが基準だ。「価格」の点数は700ポイントだが、ESGはその約2倍に及ぶ1300ポイントだ。
複合機1万台以上の商談規模であるフランスの公共調達でも、ESGの配転は100点満点中20点と高い。再生材の含有率や再生機器の提供などが求められる。
反ESGの動きが目立つ米国でもESGの要求は依然として高い。同国の大手金融機関がサプライヤーを選定する際、「環境方針や人権ポリシーの策定」「脱炭素目標」「D&Iへの取り組み」などESGへの取り組みは必須だ。
■リコー役員「開示のための開示にはしない」
■「ESG委員会」に決裁権を与える
■エーザイ、ESGとPBRの相関性示す

