ハウス食品、契約社員を9月末で雇い止め

ハウス食品東京本社 (CC) Dick Johnson.

派遣ユニオン・ハウス食品支部は1日、ハウス食品で店舗陳列などの業務を担う契約社員89人を同社が9月末で雇い止めにしたと発表した。組合は契約打ち切りの撤回に向けて15日に団体交渉を行うよう、同社に申し入れた。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

同社は3月末、契約社員に対して9月末で契約を打ち切ると通知。契約社員は希望すれば、10月以降も店舗陳列などの業務を受託する外部委託先の会社と契約を結び、1年間は従来と同条件で働くことができる。しかし2年目以降は個人事業主扱いとなり、有給休暇や時間外割増賃金、社会保険が適用されなくなる。既に44人が外部委託先に再就職した。

契約社員の契約期間は6カ月だが、中にはハウス食品から「定年まで働いてくれ」と言われ、20年以上働いてきた人もいるという。同社は2日、「新しい営業体制の構築は以前からの課題であり、従来の雇用関係を見直した。外部委託に変更はないが、引き続き誠意を持って労使交渉を行う」としている。

派遣ユニオン

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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