城南信用金庫は15日、三菱自動車の電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の実証モニタリングを開始すると発表した。同金庫は、アイ・ミーブを営業車として利用するとともに、都内3店舗で、利用者や取引先に最大3日間貸し出す。この制度が金融機関で行われるのは初となる。(オルタナ副編集長=吉田広子)
城南信金は、三菱自動車からモニター車両としてアイ・ミーブ3台を借り入れる。同金庫は、営業部本店(品川区)、池上支店(大田区)、碑衾支店(目黒区)の3店舗で営業車として使用するとともに、利用者や取引先に貸し出す。貸し出し申し込みは、実施店舗で受け付けている。
城南信金の安井稔執行役員企画部長は、「環境に配慮した地域社会づくりの一環として実施する。短時間の試乗ではなく、最大3日間貸し出すことで、電気自動車をよく知ってもらう機会になれば」と話す。
東日本大震災後の2011年4月1日、同金庫の吉原毅理事長は「原発に頼らない安心できる社会」を目指すことを宣言。同金庫は、自家発電の導入やソーラーパネルの設置、徹底した節電などを進めている。