復興の刺し子、海の日に合わせて新作ポロシャツを発表

かもめ柄は大槌町のかもめが飛び立つ姿をイメージ、伝統柄の七宝は豊かさや円満の象徴を表す伝統柄だ
かもめ柄は大槌町のかもめが飛び立つ姿をイメージ、伝統柄の七宝は豊かさや円満の象徴を表す伝統柄だ

手づくりの刺し子グッズを制作・販売する「大槌復興刺し子プロジェクト」は、新アイテムのポロシャツを7月21日の海の日から販売する。同団体のオンラインショップのほか、首都圏と岩手県でのイベントでも販売する。国内外のミュージシャン200組が集う音楽祭、フジロック・フェスティバルにも出店予定だ。(オルタナ編集部=佐藤理来)

「大槌復興刺し子プロジェクト」は、岩手県上閉伊郡大槌町の女性たちに生きがいと雇用を作るため始まった。これまで3年間で合計181人、約2400万円の仕事を創出している。「刺し子」とは手芸の分野の一つで、重ねた綿の布に幾何学模様などを縫い取る技術のことだ。将来的には「大槌刺し子」として現地ブランド化を目指す。

コースターやランチョンマットのほか、Tシャツやパーカーなどのアパレルも多く展開してきた。今回ポロシャツを選んだのは、ビジネス的なきちんとした場にも着ていける商品を作るためだ。幅広い年齢の人をターゲットにしている。

商品開発に携わったスタッフの佐々木静江さんは、「今までは技術や生産体制を理由で、実現できるのは1柄のみでした。ただ、今回は両方に意味や思いがこもっていて、どうしてもどちらかに選ぶことができなかったんです。2柄を同時進行することは正直大変なことも多かったけれど、刺し子さんも協力してくれて、プロジェクトとして一回りも二回りも成長できたように思います。」と語った。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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