現場にゆだね、当事者意識をはぐくむ――ダイバーシティの現状(5)[山岡 仁美]

山岡 仁美
グロウス・カンパニー+ 代表取締役
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ダイバーシティのある働き方のためには、管理職の裁量を拡大するような、根本的人事評価の見直しが必要です。ただし、その際に現場のマネジメントまで管理職が行ってはいけません。現場に任せれば当事者意識が生まれ、チームとして生産性を上げることができます。マネジメントすることにこだわらず、しなやかに裁量することが大切です。(グロウスカンパニー+=山岡仁美)

前回、人事評価制度の抜本的な見直しについて、寄稿いたしました。職場のダイバーシティを進めるためには、フルタイム従業者など制限のない人財と、時短など制限のある人財を同じ土俵に乗せるスケール設計が必要です。しかし、先日、複数企業の管理職の方たちと懇談した際に、ハッとさせられたことがありました。

各社とも、日本を代表する大手企業。もちろん、それぞれ、人事評価制度も導入し、ダイバーシティや女性活躍推進にも注力をしていらっしゃいます。育休復帰者や時短勤務者の話題で、やるべきタスクをやり残した際の本人のモチベーションや、誰がそれを補うか、管理職としては神経を使うと、誰もが発言している中で、ある方の口から「そこで管理職がマネジメントしてはダメ」と強く発せられました。

聞けば、管理職が、AさんのフォローやサポートはBさんとCさん、またはチームとしてサポート体制化を図る、は弊害ばかりとのご意見でした。

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山岡 仁美
グロウス・カンパニー+ 代表取締役
航空会社勤務を経て、人材派遣会社の研修企画担当に。その後、人材育成への意欲から、大手メーカー系列のコンサルティング会社に移り、人材育成に関する開発・販促・広報などのマネジャー職から企業研修部門の統括部長までを務める。1000社ほどのコンサルに携わった後、独立。ビジネスフィールドの豊富なキャリアで様々な人材や組織づくりと関わり続け、自身の出産・育児との両立での管理職・起業などの経験から、多様性を活かす着眼点が持ち味である。 コンサルタント、研修講師、講演と多方面で活躍中。そのテーマは「課題解決」「リーダーシップ」「アサーション」「ネゴシエーション」「キャリアデザイン」「ダイバーシティ」「リスクマネジメント」など幅広い。

2015年9月8日(火)15:47

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