気象庁は1日、この夏(6~8月)の日本の平均気温が統計を取り始めた1898年以降で最も高く、平年より1.64度高かったと発表した。 3日に召集した専門家による検討会で、「30年に1度の確率でしか起こらない異常気象」と認定した。
全国17地点の平年差では6~7月はプラス1度台だったが、8月がプラス2.25度で、3カ月間の平均気温を押し上げた。その結果、これまでの記録だった1994年の平年差プラス1.36度を0.28度上回った。
理由については、北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象に続くラニーニャ現象で上昇したところに、勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けたのが主因という。検討会は、地球温暖化が進んでおり、今後も最高気温の更新が続く可能性があることも指摘した。(石井孝明)