市場調査会社の富士経済は、太陽電池と関連市場について調査を実施し、2025年には2009年実績の約5.4倍となる9兆円規模に成長するとの予測結果を9月9日に発表した。自然エネルギーとしての需要増を太陽電池システムの価格低下が後押しすると分析している。
現在、太陽電池の需要の8割を占めているのはドイツ・イタリア・日本・米国・チェコの5カ国だが、最近はベルギー、フランスでも需要が増加するのに加え、中国とインドが導入拡大に向けて動き始めている。日照が良好なアフリカ、南米などの地域でも需要増が見込まれる。
調査は今年4月から6月にかけて実施。太陽電池は気候変動への対策として市場の関心が高く、また産業の裾野が広いことから雇用創出の面からも注目されている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年9月21日