ラッシュなど上関原発の建設中止求める署名を提出

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「奇跡の海」とも呼ばれる上関原発建設予定地の海

ラッシュジャパンと「上関の自然を守る会」は5月18-31日、山口・上関原子力発電所の建設中止を求める署名活動「#SaveKaminoseki 上関の自然を守ろう」を全国57店舗と署名サイト「Change.org」で実施した。集められた7776人分の署名に加え、同団体らが別に集めた合計3万6303人分の署名は明日19日、経産省に提出される。同原発は福島原発の事故により建設が停止しているものの、建設計画が浮上した82年以降、対岸の祝島では毎週、建設の白紙撤回を求め反対デモが行われるなど、長きにわたり住民らが原発政策に翻弄されてきた歴史を持つ。(オルタナ編集部=小松遥香)

山口県南部に位置する上関町は、室津半島の先端部と長島、祝島、八島からなる瀬戸内海に囲まれた人口約2800人の町だ。上関には、世界最小のクジラ「スナメリ」や天然記念物で絶滅危惧種のカンムリウミスズメ、オオミズナギドリ、日本海にしか生息しない海藻など希少な動植物が多く生息する。その生物多様性の豊かさから、上関の海域は「奇跡の海」と呼ばれる。

しかし原発が建設されると、埋め立てや海水温が上昇するなどし、生態系は変化する。

上関の海を泳ぐ、国の天然記念物で絶滅危惧種の「カンムリウミスズメ」

上関原発は2009年に中国電力が準備工事に着手したが、2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故が発生したことで、現在まで工事は中止されている。

ラッシュジャパンは2011年から、同社が全世界で展開する寄付活動「チャリティポット」の資金で「上関の自然を守る会」を助成してきた。チャリティポットは、同社が販売するボディーローション「チャリティポット」の消費税を除く売上高のすべてを自然環境の保護や人道支援などに取り組む草の根の団体を支援する活動。同社は2007年から2017年までの10年間で、総額5億2000万円を日本国内の500以上のプロジェクトに助成した。

後世に残る、科学的な根拠に基づく調査を続けていく

「上関の自然を守る会」は、上関町の生物多様性と人々の暮らしを守るために活動する環境保護団体だ。代表の高島美登里さんは、活動について「国内外の研究者と協力し、科学的な根拠に基づく調査を行い、上関の生態系を記録している」と話す。その背景には、中国電力が上関原発の建設にあたり実施した調査で生態系を過小評価し、建設計画が進んできた苦い過去がある。

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2018年6月18日(月)17:21

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