ベトナム石炭発電事業から融資撤退相次ぎ、邦銀残留

20日に発表された環境NGO5団体の声明は、「再生可能エネルギーの経済性が向上している中、これ以上ベトナムで石炭火力発電事業を進めるのは、企業にとっても大きなリスクとなる」と指摘している。

また同声明によれば、建設予定地域ではブンアン第1の稼働、フォルモサ社の製鉄工場や発電所による排水や排気、石炭灰による環境汚染が地域住民の健康被害につながっており、2016年には製鉄所の大規模海洋汚染で魚の大量死が発生している。

石炭火力発電事業の支援は気候変動の加速だけでなく、地域住民の生計手段の喪失や大気汚染の悪化などの被害をもたらすものであり、「ブンアン2事業は地元での環境・健康被害のさらなる拡大を招くことが懸念される」としている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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