オルタナ No.15 Sep 2009

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オルタナ No.15 Sep 2009feature story 1

「バックキャスト経営」を考える
企業のCO2削減はなぜ長期目標が必要か

政府による温室効果ガス削減の中期(2020年)目標設定に当たって、産業界がこぞって高い目標値に反対したことは記憶に新しい。だが、その一方で、10─40年後をターゲットに、大胆な二酸化炭素(CO2)削減目標を独自に掲げる企業も増えてきた。こうした企業の共通項は「将来のあるべき姿」を起点に目標とロードマップを設定する「バックキャスト」(バックキャスティング)という手法だ。スウェーデンが発祥というこのモデルは、果たして日本に根付くのか。

alterna person
浜野安宏 ライフスタイル・プロデューサー

71年のアースデイ、
「質素革命」を再び

東急ハンズや渋谷QFRONTなど、時代の先端を行く商業施設のコンセプトづくり、プロデュースを手掛けてきた浜野安宏さん。実は1971年に、日本で初めて「アースデイ」(地球の日)を著書「質素革命」で提唱して以来、環境活動のキャリアは40年近い。高度成長、バブル、不況という時代を経て、いま何を考え、どう動こうとしているのか。

feature story 2

温室効果ガス 目標巡り「明暗」
COP15/スコットランド/日本

政府・自民党は6月、2020年までに05年比でCO2など温室効果ガス15%削減との中期目標を発表した。8月の総選挙で民主党が政権を奪取すれば、マニフェスト通り25%削減を打ち出すことになる。その間にも、今年12月のCOP15(国連気候変動枠組み条約第15回締結国会議)に向けたドイツでの議論では日本のプレゼンスは下がるばかり。「2020年までに42%」という大胆な目標を打ち出したスコットランドなどとは好対照だ。

feature story 3
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水素社会は「島」から始まる ハワイ編 2
ハワイの水素社会 4人のキーマン

米国の水素社会への取り組みは、1979年のスパーク・マツナガ上院議員(ハワイ州選出)による法案の提出からはじまった。それから30年。米政府の水素エネルギー政策が具体的なプログラムとしてハワイ島で始まっている。今回は、ハワイの再生可能エネルギーによる水素社会(R水素)の鍵を握る4人の人物を紹介しよう。

civilization
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オルタナティブ文明論 田坂広志
「複雑系経済」に処する三つの方法

前回、資本主義の土台にある経済に、「操作主義経済」から「複雑系経済」へのパラダイム転換が生じていることを述べた。そして、この複雑系経済とは、自己組織化や創発、生態系の形成など、「生命的システム」としての特徴を強めた経済であり、そのため、ときに、サブプライム問題に象徴されるような劇的な「バタフライ効果」が生じることを述べた。

dialogue エゴからエコへ
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田口ランディ
もっと、ボーダレス

5月の関西国際空港は豚インフルエンザ警戒体制だった。すべての人がマスクを着用している。その不気味な光景のなか、マスクもせずにあたふたと搭乗口に走って来たのはKさんだった。Kさんは滋賀の社会福祉事業団の理事であり、わけあっていっしょに沖縄に行くことになったのだ。

alterna×sustena
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マエキタ流 マエキタミヤコ
政治の市民化、具体策その1。 鏡としてのマスコミをみんなで磨こう。
~第三回は拉致、臨検、小繋事件、エコ議員つうしんぼ~

YouTubeにアキラカテレビという局を開設し、伊勢崎賢治氏が説明するソマリア自衛隊派遣の問題点やアフガニスタン麻薬地帯の経済特区化で緑の復興支援案をのせているのですが、ある日「拉致問題も取り上げて」と書き込みがあり、周りからも教えてもらって初めて拉致の本を読んで、びっくり。

alt keyword
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もり・ひろし/高橋さとみ
サステナブル(グリーン)MBAほか

ビジネススクールの教育課程は、その時代のビジネス観を反映する。交渉学の変遷もそう。かつては強硬な態度で相手に勝つことを重んじたが、近年は互いの利益を高めることを目標にする。育成を想定する人材像も、企業幹部から起業家へと変化した。

business wave
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「水」だけで描き、自然に消えるエコ広告

英国の道路や壁に、一風変わった広告がお目見えしている。工芸ではお馴染みのステンシル(型抜きの技法)を使った広告だ。使う材料は水のみで、色材は使わない。型を置き、強力な噴射水を噴きつけ、道路や壁の表面の汚れを落とすことで広告が浮かび上がる。文字や絵の色は道路や壁の元々の色だ。

green media
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エコスゴいトレンド情報 greenz.jp 「つぶやき」が世界を変える

140文字以内の「つぶやき」を更新していくウェブサービス、「Twitter(ツイッター)」が盛り上がっている。携帯やiPhone(アイフォーン)からも更新できるので、事件の第一報がツイッターで行われたり、社会的アクションのきっかけになったりというのは、今や普通の出来事。だが、最近の盛り上がりで、今まではウェブと結びつきにくかった社会問題や政治ともさらに密着した動きが見えてきた。

地球環境を映像で読む Green TV Japan 「二つの選択」 南の島モルディブから学ぶこと

「インド洋の真珠の首飾り」と呼ばれるモルディブ共和国。1200もの島々からなるこの国を空撮写真で見れば、その愛称も納得出来る。モルディブと聞いてまず思い浮かぶのは、透明度の高い海と多くの珊瑚礁に囲まれた南国のリゾート地。そんな私たちのイメージを覆し、この美しい島々で暮らす人々の現実を伝える番組を「二つの選択」を通して紹介しよう。

CSR 1
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CSRトピックス  地域にも「社会責任」がある ほか

東京の大手町、丸の内、有楽町の地権者やビルオーナー、テナント企業などでつくる大丸有コミュニティSR推進委員会はこのほど、同地域の環境や社会課題への取り組み状況を報告した「大丸有 CSRレポート2009」を発行した。

CSR2
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CSR経営論 坂本文武 バックキャスティングは 意思決定の道具

低炭素社会に向かうという将来を見越して先手を打つことができる企業は、競争優位に立てる。それがバックキャスティングの有用性だと私は考える。日本でも2010年という節目を迎え、多くの企業でバックキャスティングの発想を取り入れて計画を策定している。しかし、まだ活用しきれていないのではないか。先行企業との比較で課題を指摘したい。

CSR3
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ジョン・ウッドからの手紙 ルーム・トゥ・リード創設者
うねりを呼ぶ継続的なPR活動

エキサイティングな東京滞在から約2ヶ月が経ちましたが、嬉しい知らせが舞い込んできました。ビートたけしさんが進行役を務めるフジテレビの人気番組「アンビリバボー」の6月18日の放映直後から、寄付やボランティア希望の問い合わせが日本全国から東京チャプターに殺到しているそうです。

エコのご意見番 木内孝
「貧弱な将来展望」は日本の弱点

私は、指導者に求められる3つの条件の真っ先に「先が読める」を挙げたいと思います。ちなみに、あとの2つは「人を惹き付けられる魅力」と「決して逃げない。責任を取る」です。

NPO1
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NPOトピックス
ミサンガ買って木を植えよう ほか

NPO法人Good Day(グッデイ 東京都中央区)は今夏、神奈川県の木材を使用したミサンガ「OTODAMA Forest Missanga 」を製作し、神奈川県・逗子海岸に設営されているライブハウス「OTODAMA Sea Studio」で販売している。

NPO2
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NPOフロンティア 原田勝広
CSR「新ステージ」でNPOは?

今回はCSR(企業の社会的責任)が新たなステージに入ったことを実感した身近な話題を取り上げたい。私が籍を置く日本経済新聞の話である。保守的な新聞で、CSRの報道についてもさほど熱心ではなかった。

reportage
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ハングリー・フォー・ミッション 社会起業家支援委員会
社会起業家を広報で支援する

1986年に片岡勝氏による日本初のフェアトレード店が生まれてから20年余。昨春経産省が「社会起業の認知は16%」と発表したのを受け、認知拡大に動き始めた任意団体がある。デジタル・ネイティブ世代の彼らの戦略とは。

alternative politics
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U-40が日本の政治を変える BNJ
世界でニッポンを語ろう

「メイドインジャパン」に世界があこがれ、一時は「ジャパンアズナンバーワン」とさえ言われた日本も、今はその面影を失いつつある。今こそ、ルーティンワークを忠実に実行する「守り」の人材育成から、強いビジョンを描きリーダーシップを発揮する「攻め」の人材育成が必要だ。世界を虜にする人材を育てよう。そして各国の英知を還流させよう─。

environment 1
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ニュースエッジ 宇宙で発電した電力を供給 ほか

宇宙で発電した電力を利用する計画が米カリフォルニア州の電力会社で進んでいる。宇宙空間に設置した太陽光発電所から地上へ向けて送信された電力を受信し、一般家庭などに提供する。200の規模で2016年から始める。

environment 2
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藤井教授の環境金融論 上智大学大学院教授
企業の将来環境リスクを 「見える化」

「ARO」の3文字が、企業の財務担当者の頭を悩ましている。「アレ?」ではなく「アロ」(実際は、「エー・アール・オー」と読む)。Asset Retirement Obligation(資産除去債務)の略称である。2011年3月期の決算から、企業が保有する土地などの資産に含まれる「将来環境リスク」を、財務諸表の貸借対照表(バランスシート)に推計開示することを義務づけた新たな会計ルールである。

environment 3
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オルタナティブな空間 馬場正尊
無印良品と住空間をリノベーション

今、僕の事務所Open A では、無印良品とリノベーションを中心に住空間をつくる株式会社リビタ、3社のコラボレーションで「無印良品のリノベプロジェクト」を進めている。

food&health 1
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KIYOの哲学 実践編 南清貴/井上敬
栄養バランス抜群の夏の涼味

鎌倉時代の文献「鎌倉管領家記録」には、すでに「冷や汁」のことが書かれている。それによると、武士や僧侶たちも食していたごく日常的な料理であったことが分かる。次第に庶民の食べ物として広まっていくのだが、それにはれっきとした訳がある。

フランス料理と究食

美食の最高峰とされるフランス料理は、実は、実に健康に悪い。その問題点は、動物性脂肪が多すぎることである。バターという食材は、高コレステロール血症の原因になり、それをソースとして肉にかけるというのは脂肪の摂り過ぎになる。フランス料理を毎日食べている日本人は極めて少数なのは幸いである。結婚式のパーティーで出されるフランス料理を、心から美味しいと思って食べている人は余りいない、というのが現実ではないだろうか。

food&health 2
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グリーン・グルメ・ガイド simple modern macrobiotic
絶品のマクロビオティック・ スイーツを楽しむ

おいしいスイーツは、たっぷりのバターと生クリーム、砂糖と卵からできるのだと思っていた。期待以上の驚きと感動の味を提供してくれるのがsimple modern macrobioticだ。

culture
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movie
「ポー川のひかり」 古賀重樹 目が思考する神話的世界

環境破壊、経済危機、地域紛争―。世界は病んでいる。その病根は深く、利害は複雑に絡み合っている。それぞれの分野の専門家ならいざしらず、世界そのものと切り結ぼうとする者が絶望するのも無理もない。例えば哲学者、あるいは芸術家。

book
『ビジネスに役立つ! 末吉竹二郎の地球温暖化講義』
ビジネスと環境は両立できる

金融危機と不況のただ中に、日本はいます。そのために「温暖化問題は将来の話だ。それは脇において、不況からの脱出を優先すべきだ」という主張が、一部であります。

alterna select
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オーガニックコットンTシャツ特集 kurkku
プレオーガニックからの贈り物ほか ほか

オーガニックコットンとは3年間無農薬、無化学肥料の土地で栽培された綿花のこと。
農薬を使わないことで、コットン収穫量はダウンし、買い取り値も上がらず20%から30%の収益減となるが、その間にできる綿花をプレオーガニックコットンとしてプレミアムをつけて買い取ることで、農家のオーガニック移行にかかる経済的負担を軽減し、サポートすることができる。

fashion
58
エシカル・ファッションの旗手たち 生駒芳子
フェアトレードが開くお洒落の未来

時代の波に押され、ファッションの世界もエシカルの扉を開き始めている。その道筋の一つが「フェアトレード」。フェアトレードをもっともモードに進化させる旗手、サフィア・ミニーをご紹介しよう。

leisure
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東京ポタリング 山本修二
隅田川周辺をレンタル自転車で行く

元浅草の路地裏にあるリンプロジェクトで自転車を借りた。まずは厩橋で隅田川を渡り両国方面へ。緑豊かな横綱町公園内を自転車を押して通り抜けると、すぐに旧安田庭園に至る。自転車を置き、ゆっくりと池の周りを散歩した。庭園を臨む静かなベンチは読書するにも良い。

travel
63
パタゴニア大自然紀行
断崖絶壁に巣を作る海鳥

パタゴニア北部の港町プエルト・マドリン近くの岬に、野鳥の営巣地がある。プンタ・ロマというその岬は、崖の上から大西洋が見渡せる自然保護区だ。ここで私は、断崖絶壁の岩場に巣を作る海鳥を観察した。

ambassadors
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オルタナの輪 株主の皆様からの情報提供

去る6月29日、企業・団体のオルタナ購読者などでつくるオルタナ・ビジネス・コミュニティ(ABC)の東北支部が発足しました。ABCの地方支部としては、私たちが初めてのものとなりました。

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  • 「バックキャスト 経営」を考える企業のCO2削減はなぜ長期目標が必要か
  • 温室効果ガス 目標巡り「明暗」COP15/スコットランド/日本
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2009年8月11日(火)14:18

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