オルタナNo.5 Dec 2007

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オルタナNo.5 Dec 2007第一特集

オーガニック1%の壁

日本の農産物のうちオーガニック(有機)が占める割合は1%に満たず、欧州諸国の4~10%に遠く及ばない。有機農業とは縁遠いと思われていた中国にも遅れをとった。日本でなぜ「有機」が伸びないか。1%の壁を越えるには何が必要なのか。

第二特集

社会企業家 ヒト・モノ・カネのつくり方

ビジネスの手法で社会問題の解決に挑戦する「社会企業家」。環境保全、地域活性化、教育・子育て、国際貢献など様々な分野で手詰まり感のある日本の現状は、裏を返せば社会企業家にとってまたとないチャンスである。社会企業の始め方、続け方のヒントをお届けしよう。

モデル企業ルポ
ヴェルナー&メルツ:「カエル」に込めた環境への志

植物性の油脂を主原料とし、環境に配慮した家庭用洗剤で知られる「フロッシュ」。「カエル」のマークは最近、日本のスーパーや自然食品店でも目に付き始めた。製造元のヴェルナー&メルツ社(ドイツ)は日用品メーカーとして100年以上の歴史をもつが、環境を意識した商品を発売したのは86年のこと。当時の欧州は環境問題が深刻化していたものの、ドイツでも環境問題に取り組む企業はほとんどなかった。それから20年、環境保全と企業利益の両立を目指してきた同社は、売上高2億5800万ユーロ(約425億円)の規模にまで成長した。

フェアトレードカンパニー:ファッションにもフェアトレードを

世界的に知られるファッション雑誌「ヴォーグ」。日本版の07年6月号を開くと、フェアトレードのブランド「ピープル・ツリー」(PT)との共同企画で生まれたファッショナブルなドレスに身を包んだモデルたちが並ぶ。
これを仕掛けたのは、PTを展開するフェアトレードカンパニーのサフィア・ミニー社長。彼女は今、日本だけでなく世界のファッション界に、フェアトレードの新風を吹かせている。

ニュースエッジ
15
英テスコに「ひじ鉄」 ほか

日本でも有名な英デザイナー、キャサリン・ハムネット(KH)が、英スーパー大手テスコに対して、オーガニックコットン(有機綿)衣料供給の中止を申し入れたことが分かった。KH側によると、中止の理由は、「テスコが有機衣料について真剣でないことが分かったため」。世界的に大手流通業が環境に優しい製品を強化しているなか、表面的な企業姿勢が逆効果になる実例と言えそうだ。

ビジネスウェーブ
17
FDAが初めて認可したダイエット薬

肥満人口が国民の半数以上を占める米国で、脂肪分の吸収を抑制するダイエット薬「アライ(Alli)」が登場した。FDA(米食品医薬品局)が初めて認可した非処方せんが不要なダイエット薬だ。

マーケティング
19
もう一つのブランド論:売れなくても「本物」を

「本物」のプロダクトを作る。手垢のついたマーケティング指標「シェア」からは程遠い結果になるかもしれない。しかし、「本物志向」企業姿勢がそのままブランドとして成立する。

CSR経営論:CSRが企業改革を妨げていないか

社会的責任を語ることで、逆に責任の所在をあいまいにしていることはないだろうか。企業価値向上に役立つ、CSRはもうかる、という議論によって、CSRの本質を隠していないだろうか。以下、問題提起のため乱暴できれいごとの議論をするが、ご容赦いただきたい。

オルタナパーソン
高野孝子(ECOPLUS代表)

環境教育をコシヒカリの地で

コシヒカリの故郷として知られる新潟県南魚沼市。遠くに八海山を望み、魚野川を見下ろす絶景の地だが、山村の過疎も進む。その一つ、栃窪地区で環境教育のプロジェクト「TAPPO 南魚沼やまとくらしの学校」が始まった。旗振り役、高野孝子さんに経緯と狙いを聞いた。

ニューススクランブル
22
森林保全に特化したカーボンオフセット ほか

ペア・カーボンオフセット・イニシアティブ社(東京都中央区)は、家庭や個人からの二酸化炭素(CO2)排出量削減(カーボンオフセット)のためのプラットフォームを提供する事業を08年1月から開始する。

フード
31
グリーンミシュラン:とかちの…

北海道・十勝の大自然の中で育てた牛や豚。その糞を肥料にした有機野菜。こうした十勝のおいしい食材を集めたレストラン「とかちの…」が今年6月、東京・丸の内にオープンした。運営するのは、地域文化の活性化プロジェクトを仕掛ける任意グループ「場所文化フォーラム」だ。

グリーングルメガイド:西製茶所「べにひかり」ほか

西製茶所は、島根県の北西部、出雲大社の南に位置する出雲の地茶製造メーカー。茶の栽培から、お茶の製造、販売まで一貫して手がけている。茶は、無農薬栽培が基本(一部、減農薬栽培)。せん茶、ほうじ茶のほか、紅茶もつくっている。

健康
33
KIYOの哲学:菜食主義者でなくても健康になれる

米と豆と野菜を中心に、たっぷりの海草と近海の魚や貝類を時々食べながら生命を繋いできた私たち日本人。ところが、45年の敗戦以来、私たちの食生活は精白された穀類と肉類、油脂などにすっかり席巻されてしまった。

ホリスティックNOW:なぜ続かない?健康に良い習慣

ビリーズブートキャンプ」「寒天ダイエット」「バナナ酢」……。
次々に登場しブームになった健康器具や健康食品。健康によいと言われるさまざまな方法に飛びつくものの、すぐ効果を実感できないためか、どうも長続きしないと嘆いている人も多いはず。今回は健康によい習慣を長く定着させるためのヒントを紹介したい。

オピニオン
35
環境・CSRリレートーク:社員を巻き込む地域貢献

NECは、創立100周年を迎えた99年、世界各地の社員が参加する地域貢献運動「NECメイク・ア・ディファレンス・ドライブ(MDD)」を始めました。

私のエコひいき:トラック広告に通行税を

数年前にはなかった商品やサービスには、それが世に出たために環境への負担が増えたと思えるものが結構あります。例えば、プラズマテレビ。同じ大きさのブラウン管テレビよりも映りがきれいで場所も取りませんが、電気を大量に使います。他に私が今気になっているものと言えば、「トラック広告」です。

カルチャー
37
もう一つの話題作:「いのちの食べ方」

知られざる「食」の生産 描く
ベルトコンベアの上を運ばれてくるサーモンが、刃の付いた専用マシンによってすばやく腹を割かれていく。あたかも熟練者が次々と魚をさばいているのかと思わせるようなマシンの手際の良さに、思わず目がくぎ付けになる。ふ化したばかりのヒヨコの群れが、ベルトコンベアの上を黄色い川と化して流れていくシーンもあった。

後書きの余韻:『金融NPO-新しいお金の流れをつくる』

「非営利金融」のうねり、国内外で実感
この本を書くことになったのは新聞記者時代の04年、欧州への取材旅行がきっかけでした。例えばオランダのトリオドス銀行。金融・社会性・倫理性という「三つの道」に同時に取り組む伝説的な金融機関です。

ダイアローグ
39
田口ランディ連載「エゴからエコへ」:牛のげっぷ

以前ある大学教授から「マクドナルドのある国同士は戦争をしない」という話を聞いたことがあった。ほんとうかどうかわからない。飲んだ席での冗談話であったが「なるほど」と思った。マクドナルドがあるということは、その国が資本主義陣営に加わったということを意味する。

私のエコライフ
41
鈴木大地(順天堂大学 スポーツ健康科学部 准教授)
海のマラソンで自然を体感

水とはまさに環境そのもの。今僕がプールでの競泳と同じくらい取り組んでいるのは「オープンウォータースイミング(OWS)」です。意外に知られていませんが、同競技は北京オリンピックから正式種目となり、僕も日本水泳連盟のOWS委員を務めています。

トラベル
43
フランスシャトー巡り
ロスチャイルド家の居城

かつてフランスの王侯貴族たちが狩猟を楽しんだシャンティイの森は、首都パリから車で1時間ほど北に位置する。その森にいだかれるように建つ、蔦の葉に覆われた城のエントランス。中庭から眺めるとその堂々たる佇まいに圧倒される。

ショップ&グッズ
45
一貨店礼賛:しかけ絵本専門店メッゲンドルファー

一貨店とは、百貨店の対極にあり、独自のこだわりから一つの分野において圧倒的な品揃えで勝負する、商いの形
開くごとに異なる「生きている絵本」
とびだす、めくる、ひっぱる、さわる、まわす、つくる。これらはすべて、絵本に細工されたしかけの種類。鎌倉のしかけ絵本専門店・メッゲンドルファーには、あらゆる細工が施された500品以上の絵本が賑やかに並ぶ。

デザイン・コンシャス:フロースデザインのスティック茶こし

茶こしの概念を越えた「スティック」
11月、東京・表参道にオープンしたばかりの「MoMA(ニューヨーク近代美術館)デザインストア」から紹介しよう。シンプルでモダンなデザインで定評のある「独フロースデザイン(Flöz Design)社」製のスティック茶こしだ。ステンレスの質感を際立たせるデザインで、一杯でも本格的な紅茶が味わえる。

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2007年11月30日(金)17:42

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