福島第一原発1号機「最も危険に」

福島第一原発内部の写真(原子力安全・保安院資料より引用)

原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は3月23日夜の記者会見で、福島第一原発1号機の炉心でかなりの量の核燃料が溶融している可能性を認めて「2、3号機に比べて最も危険な状態」との見方を示した。

同原発1~3号機では海水の注入による炉心の冷却が続くものの、燃料棒が露出しており不安定な状態が続く。とりわけ1号機では23日に原子炉内の温度が一時、設計温度の302度を大きく上回る400度に達して圧力が上昇。冷却により温度は下がったものの、翌24日朝には原子炉建屋上部から水蒸気のような煙が確認された。

各号機では電源やポンプなどの復旧作業が続くが、水素爆発のあった1号機では建屋内の設備にも損傷が及んでいると見られ、作業は難航している。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年3月24日

原子力安全・保安院 地震被害情報

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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