政府は家電エコポイントの復活の検討を始めた。玄葉光一郎国家戦略担当大臣が明らかにしたもので、省エネ効果の高いLED電球などの普及を促して、節電を進める狙い。今後の省エネ政策や、2011年度の補正予算に盛り込む方針だ。
エコポイントは2009年5月から、温暖化対策と景気刺激の意図を兼ねて導入され今年3月まで続いた。省エネ家電の購入者に、商品券などを交付した。今年7月に終了するテレビ電波の地デジ化に伴う液晶テレビの買い替えなどに使われ、国民に好評だった。
その半面、通算で6000億円にもなった財政負担分の効果があったかは不明で、バラマキとの批判も出ている。またLED電球の販売個数は大型家電よりも多くなると見込まれ、事務手続きが煩雑となって政府負担が増える可能性もある。(オルタナ編集部=石井孝明)