オルタナ19号(2010年5月31日発売)

オルタナ No.19 June 2010alterna person

環境大臣 小沢鋭仁
環境税、来年度の導入に自信

国際舞台でポスト京都の枠組みづくりが難航するなか、今年3月、小沢鋭仁環境大臣は中長期ロードマップ(環境大臣試案)を発表した。2020年に25%削減、2050年に80%削減を実現するための道筋を大臣に聞いた。

feature Story 1

誌上討論会
間違いだらけの生物多様性

「生物多様性」は取っ付きにくい。今年10月には、名古屋市でCBD-COP10(生物多様性条約第10回締結国会議)が開かれるというのに、まだまだ日本人に理解されているとは言えない。何が問題なのか。何が誤解されているのか。「生物多様性」におけるトップの専門家たちに話を聞いた。

feature Story 2

水素社会は「島」から始まる ロラン島 続編
「R水素社会」作りはNPOが先導していた

16号のこの連載では、デンマーク・ロラン島が自然エネルギー由来の「R水素コミュニティ」作りを進めていることを紹介した。その牽引役は、EUとロラン市が出資するNPOだった。このNPOの活動と哲学に焦点を当て、プロジェクトの「今」をレポートする。

columns
19
オルタナティブ文明論 田坂広志
すでに「共感経済」を体現していた日本

前回は、資本主義の経済原理に、第三のパラダイム転換、「知識経済」から「共感経済」への転換が起こっていることを語った。この「共感経済」とは、人間同士の共感を基盤として、知識資本や関係資本、信頼資本や評判資本、文化資本などが創造、蓄積され、共有、活用される経済のことである。

21
エゴからエコへ 田口ランディ
エコが死語になる日

今年に入って慌ただしい日が続く。世の中の構造が大きく変わろうとしているらしく、同時多発的にあちこちで新しい動きが生まれているみたいだ。

23
マエキタ流 マエキタミヤコ
ネオニコチノイドによる「農テロ」

日本のフツーの農薬使った果物と日本茶、ちょっと多く食べたり飲んだりしたら脳と自律神経やられて、胸部苦悶、記憶障がい、不整脈、手の震え、暴力衝動、異常行動なんて。

primaries
27
偏差値75の農業 高橋がなり
元「村八分」でも、プライドある農業を

農産物は人が作るものなので当然、上手い下手が生じますよね。なので、米や果物は既に嗜好品として大きな価格差で販売されていますが、野菜は味の違いが分かりづらく嗜好品にはなりづらいので依然価格差は小さいままです。

29
「森を守れ」が森を殺す 田中淳夫
「安い外材に押されて─」のウソ

日本林業の苦境が叫ばれて随分たつ。不振の理由として常に指摘されるのが「安い外材に押されて」だ。

presentation
35
ミズノテクニクス/オークヴィレッジ
バットの木、球児のお守りに

CSR活動は今後、どう発展していくのか。企業単独での取り組みから、NPOとの協働といった第三者とのコラボレーションによって、効果をもたらしている取り組みが出始めている。

insights
38
Hungry for Mission 今 一生
車いすでも気軽に外出(NPO法人 Check)

高齢者・障がい者・授幼児連れの人などが日本全国どこでも安心して外出するには多機能・多目的トイレが必要だ。旅行代理店で働き、それに気付いた一人の青年が全国のトイレマップをネット上で作成する活動を戦略的に事業化した。

40
U-40が日本の政治を変える
BNJ 寄付の需要をつくろう

「3人寄れば文殊の知恵」と言うが、ある町では「5人寄れば大判小判」という「ことわざ」がある。

41
エコスゴいトレンド情報 greenz.jp
これからの合コンは森の中で

「合コン」といえば、おしゃれなレストランや居酒屋で行われるのが当たり前とされているが、最近「ecoコン」という新しい合コンの形が注目されている。

41
地球環境を映像で読む Green TV Japan
生物多様性に支えられる経済

私たちの生活は、様々な自然や生きものの恵みにより育まれている。しかし、こうした恵みは、しばしば当たり前のように思われがちで、その価値や重要性が過小評価さている。

42
オルタナティブな空間 馬場正尊
蔵王に、オルタナハウス完成

この連載がきっかけで、一つの家/建築ができあがった。

43
ジョン・ウッドからの手紙 RTR創設者
1万室目の図書室を開く

Room to Read (以下RtR)は今年、設立10周年を迎えました。4月、RtRを立ち上げるきっかけとなったネパールで10周年記念トレッキングツアーを行いました。

エコのご意見番 木内 孝 皇室の発信力

このコーナーを書いていて最も辛いのは、無関心との戦いだ。 週1回の大学での90分授業、生徒たちはこう言う。「先生は何をガタガタ言っているの。私たちはハッピーなのよ」。正直、これには参ります。  

 

life style
44
KIYOの哲学 実践編 南 清貴
クレソンを主役にしよう

ステーキなどの肉料理の時、お飾りに使われるクレソン。実は栄養的価値が高く、非常に優れた野菜の一つである。

45
エコでヘルシーな食空間 岡村貴子
本場イタリアの生パスタに魅せられて

イタリア人のシェフ、ルカさんの新鮮な野菜やハーブをふんだんに使ったメニューに定評があるLUCA DELI。

46
エシカルファッションの旗手たち 生駒芳子
土に溶けて地球に優しい、グリーン原料の素材を究める

石油が底をつくと言われる21世紀に、化学繊維はどのような未来を辿るのか。膨大な量のゴミに、我々はどう対処していけるのか。トウモロコシや大豆、竹など自然の素材を用いたテキスタイルや、絹の復興に全力を注ぐ、岡正子さんに話を伺った。

48
東京ポタリング 山本修二
世田谷の歴史と緑を繋いで走る

江戸時代に丹沢・大山詣の休憩場所として、三軒の茶屋があったことで栄えた三軒茶屋。この町からはじめて、世田谷区の中心部をぐるりポタリングした。

49
[new] 世界のエコホテル巡礼 せきねきょうこ
静寂を楽しむ贅沢なキャンプ

ボツワナは南アフリカ共和国の北側に接し、「野生のワンダーランド」として知られている。国土の17%が国立公園や野生動物保護区が占め、象の棲息数(現在約10万4千頭)は世界一を誇り、ダイアモンド採掘量と取引額も南アを抜く世界一だ。

50
もうひとつの話題作 古賀重樹
日本に絶望する若者のリアル

その「国」とはどこなのか。言うまでもなくそれは日本である。寄る辺ない3人の若者が妄想する架空の国などではない。実在する2010年の日本。その余りに自明な題名に、大森立嗣監督の志の高さがうかがえる。

後書きの余韻
新しいルールで変革を起こす

私は「ハーバード・ビジネス・レビュー」の編集長を経て、新しい働き方を提唱する「ファスト・カンパニー」を90年代に共同創刊し、初代編集長を務めた。本書では、世界的な経営者、政治家、社会起業家等、数々のリーダーとの交流から導き出された経験則を52のルールとしてまとめた。

51
オルタナセレクト
新緑と雨、心豊かに楽しむ

プレゼント&読者アンケート
バックナンバー紹介
オルタナの輪
ABC Letters

今月の表紙

チャールズ・ロバート・ダーウィン(1809年─1882年)。
英国の自然科学者。1859年の著書『種の起源』は、自然の多様性の有力な科学的説明として、「進化論」を確立した。1992年、英国環境食料農村地域省(Defra)は、途上国の環境・生物多様性保全を支援するため、ダーウィン・イニシアティブを設立。これまでに、151カ国で698プロジェクトを実施した。

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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