ネオニコ系農薬の中止求め、総額800万円の助成も

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松枯れ防止を目的に農薬が散布された長崎・生月島で、一匹だけ見つけたニホンミツバチ。まだ回復力が残されている内に、「ネオニコ禍」を食い止めなければならない(写真・高橋慎一)

自然環境と人間生活の調和を目的とした市民やNPO・NGOの活動を支援する民間基金、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(東京・文京)は、「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」の公募を開始した。ネオニコチノイド系農薬は、その浸透性や神経毒性などから、生態系を脅かすとされている。同団体は、調査・研究部門、市場緑化部門など4部門で総額800万円を助成する。

「減農薬」の切り札や、シロアリ駆除剤や防虫剤として身近な暮らしに入り込んでいるネオニコチノイド系化合物――。有機リン系農薬の代替物として 1990 年代に開発されて以来、国内外を問わず使用が急拡大してきた。

ネオニコチノイド系農薬は、その浸透性・残効性・神経毒性から、生態系と生物多様性全体を脅かすだけでなく、子どもたちの脳の発達にも悪影響をおよぼす可能性が指摘されている。フランスでは、2002年頃から毎年約40万匹のミツバチが変死し、蜂蜜の生産量が激減した。そこで、2006年にはミツバチの大量死の原因とされるネオニコチノイド系農薬が一部規制された。

アクト・ビヨンド・トラストは、ネオニコチノイド系農薬の被害を防ぎ、市民の消費行動や政府の法制度を変える働きかけ、さらに、ネオニコチノイド系化合物の影響を市民の立場から検証する調査・研究を進めるために、助成事業を開始した。

法人資格や活動実績は問わず、ネオニコチノイド系農薬に関する問題提起や、使用の削減・中止に取り組む個人・団体を対象としている。調査・研究部門、広報・社会訴求部門、市場緑化部門、政策提言部門の計4部門で公募している。

締め切りは5月18日で、申し込み・問い合わせは、アクト・ビヨンド・トラスト公募係まで。(オルタナ編集部=吉田広子)

ネオニコチノイド系農薬に関する企画の公募について

 

 

2012年4月25日(水)11:13

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