英ラッシュ、動物実験廃止のために賞金3000万円

ラッシュ創立者のマーク・コンスタンティン氏

自然派石けんや入浴剤などの販売を手がけるラッシュ(英)はこのほど、動物実験廃止のために「ラッシュ賞」(LUSH Prize)を設立した。これは、動物実験代替法の開発や普及活動を行う個人や団体を表彰し、賞金25万ポンド(約3000万円)を授与するものだ。

賞金は五等分され、1)代替法開発のための「サイエンス賞」(Science Prize)2)研究者育成のための「トレーニング賞」(Training Prize)3)ロビー活動のための「ロビング賞」(Lobbying Prize)4)世論喚起のための「パブリックアウェアネス賞」(Public Awareness Prize)5)代替法を研究する大学院生のための「ヤングリサーチャー賞」(Young Researcher Prize)の5分野に贈られる。

EUでは、06年に「リーチ(REACH)」と呼ばれる化学物質に関する新たな法令が施行された。これは、生産者や輸入業者に対し、化学物質が人間や環境に及ぼす影響を調査することを課すもので、施行以前に使用認可が下りていた物質に関しても、新規データの提出を義務付けている。

これにより、EU内では09年から18年までの間に、3万種類上の化学物質の安全性を検査するために最大で5400万匹以上の動物が犠牲になると見積もられている。

第一回目の授賞式は11月にロンドンで開催される。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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