「コカ・コーラ復興支援基金」、宮城・東松島の小学校に太陽光発電を設置――学校全体のほぼ全ての電力が自給可能に

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太陽光パネルに触れる宮戸小学校の児童たち

「コカ・コーラ復興支援基金」は9日、太陽光発電の設置費用の助成を決定した宮城県東松島市立宮戸小学校で、太陽光発電の竣工セレモニーを実施した。太陽光発電の設置により、児童数28人の学校全体のほぼ全ての電力をまかなえることになる。

島民1000人が住む宮戸島では、震災発生時、本土と島を繋ぐ唯一の県道が通行不能となり、一時孤立状態となった。宮戸地区のほぼ全員が宮戸小学校に避難したが、電気供給が絶たれてから回復まで約1カ月半を要すなど、避難所としては設備面での課題が浮き彫りとなっていた。

「コカ・コーラ 復興支援基金」では、東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県の公立小中学校への復興支援と、次世代を担う子どもたちへ自然エネルギーを通じた環境教育の実施を促進するため、文部科学省の後援を受け、太陽光発電設置費用の助成を決定した。

今回の宮戸小学校への助成では、3000万円(税込)を上限に、防災対応機能を備えた太陽光発電(上限20kW)、および蓄電池(上限16kWh相当)の設置に関する費用の全額を「コカ・コーラ 復興支援基金」が負担する。

ソーラーパネルは校舎の屋上、蓄電池は地上倉庫に設置された。また、発電量や二酸化炭素の削減量などを表示するモニターが校内廊下に備え付けられ、児童が一目で太陽光発電の使用状況を見ることができるようになった。

これらの太陽光発電は、平常時に学校全体のほぼ全ての電力をまかない、非常時には貴重な電力供給を可能にする。今回の助成による太陽光発電の設置で、学校の防災機能が強化されるとともに、「防災拠点」が中心となった、地域コミュニティの復興が期待されている。

宮戸小学校日下嘉充校長は、「大震災を機に、物や資源の大切さを節約することの尊さが真実味をもって叫ばれるようになったが、今回の発電システムの寄贈は、非常にタイムリーで、理科学習や環境教育、道徳教育等における生きた教材でもある。今後、非常災害時の電源として、日常生活での消費電力の節約のためとして、有効に使わせていただきたい」と話した。

「コカ・コーラ 復興支援基金」では、2011年9月1日から2014年3月31日にわたり、3期に分けて総計50校の助成を予定している。2012年9月からは第2期の募集を予定しており、今後も被災地の復興支援に努めたいとしている。(オルタナ編集部=吉田広子)

 

2012年7月10日(火)11:40

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