阿部市長へ意見、今週360件 抗議大半

川崎市の阿部孝夫市長(同市サイトから引用)

川崎市の阿部孝夫市長が4日の会見で、放射性セシウムが検出された食材を同市の小学校給食で使うことについて「危険の中で生活していることを子どもたちが知ることが大事」と発言したが、これに対して同市窓口に寄せられた意見が、今週に入ってから13日までの時点で361件に上っている。同市担当者によれば「市長の発言への抗議や疑問がほとんど」という。

川崎市の小学校で使う給食食材からは、8月末までに山形県産のリンゴの缶詰から放射性セシウムを1キログラム当たり1.6ベクレル、神奈川県内産の冷凍ミカンから同9.1ベクレルを検出。いずれも国の基準値を下回り、給食を丸ごと測定した結果では、12日時点で検出限界以下となっている。

5日に東京新聞が阿部市長の発言を伝えて以降、ネット上では「国策や企業活動のリスクを、無批判に受け入れるように強要する、とんでもない人物との印象」「開いた口がふさがらない」などの意見があふれている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年9月14日

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..