支援情報、活字にこだわる「震災リゲイン」

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被災地の現地情報などを伝える紙メディア「震災リゲインプレス」

東北の復興支援を続ける建築家らが、現地情報などを伝える紙メディア「震災リゲインプレス」を創刊した。ネットだけでは届けられない人たちに向けて、きめ細かな情報を活字に刻んで配り歩いている。

発行人は東京・港区に事務所を構える建築家・プロデューサーの相澤久美さん。震災後、宮城県石巻市や女川町に通い、被災者の生活再建やコミュニティーの再生を支援。昨年4月に一般社団法人「震災リゲイン」を設立し、被災地の動きやボランティアの支援情報などを発信してきた。

ネット情報を受け取れない多くの被災者と出会い、紙メディアの必要性を痛感。時間の経過とともに復興支援への関心や細かな情報が少なくなっていることも感じ、友人のデザイナーやライターらと支援金を募って「プレス」の発刊にこぎ着けた。

6月発行の創刊号はA4判、4ページで1万部を発行。石巻・雄勝町のみこしの復活をレポートし、7月の七夕祭りへの参加を呼び掛けた。9月下旬発行の第2号はタブロイド判に広げて文字を読みやすく、手に取りやすくし、発行部数も3万部に増やした。

表紙は女川町の鷲神地区でお盆に行われた「迎え火」。津波で流された被災者の自宅跡地で、住民とボランティアら500人がたき火を囲んだささやかな交流の様子を伝えた。中面は被災地支援に取り組むNPOなどの紹介と東北物産の通販情報。最終面では自動で汚物をラップに包んで処理する仮設トイレを紹介し、日常の防災を啓発する。

「できるだけ小さな団体や、個人でもずっと東北に通い続けている人の活動などを取り上げて、これなら自分でもできると身近に感じてサポートしてもらいたい。紙にすることで、手に取るたびに被災地の様子を気にしたり、自分たちの備えは大丈夫かなと思ったりしてくれればいい」と相澤さん。

年4回発行を目指し、活動支援金や支援情報、「プレス」を配布する各地の協力者を募っている。詳しくはウェブサイト「震災リゲイン」で。(オルタナ編集委員=関口威人)

 

2012年10月9日(火)11:14

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