記事のポイント
- 調査によると、今後5年で気候変動の影響が強まると考える人は8割超に達した
- 気候変動の影響で外出頻度が減ると考える人も5割を超えた
- エネルギーや食、健康など、暮らしへの影響に不安が広がっている
広告大手の電通はこのほど、全国の15~79歳の1万人を対象に「気候変動インパクトに関する生活者調査」を実施した。それによると、今後5年で気候変動の影響が強まると考える人は8割を超えた。気候変動の影響で生じる災害で最も怖いと感じるのは「異常高温」で、外出が減ると考える人も5割を超えた。さらに、エネルギーや食べ物、健康といった生活分野で影響が生じるとの見方が広がっている。(オルタナ編集部・川原莉奈)

昨年は「二季化」という言葉が話題になるなど、気候変動への関心が高まっている。
こうした中、生活者が気候変動をどのように受け止めているかを探る調査結果がまとまった。
調査によると、今後5年間で気候変動の影響が強まると考える人は82.3%に達した。社会全体で危機認識が広がっているといえる。

世代別では70代が91.2%と最も高く、次いで15~19歳が87.6%だった。一方で20代は73.1%とやや低く、世代によって受け止め方に違いがみられた。
一方、気候変動の影響で生じる災害で怖いと感じるものは、「異常高温」が73.9%で最も多く、「豪雨」(64.9%)、「台風」(64.1%)が続いた。

さらに、今後5年間で気候変動の影響により外出頻度が減ると考える人は53.1%と半数を超えた。特に70代では65.1%に達し、高齢層ほど行動への影響を強く意識している傾向がみられた。

生活面で影響が生じると考えられている分野では、「電気やガスの利用などエネルギー」が49.8%で最も多く、「食べ物」(47.1%)、「健康・病気」(44.8%)が続いた。
食や健康といった生活の基盤に関わる分野で不安が広がっていることがうかがえる。

気候変動は災害リスクにとどまらず、人々の行動や生活意識にも影響を与え始めている。今後は、こうした生活者の不安や価値観の変化を踏まえた社会の対応が求められる。
【調査概要】
・目的:気候変動がもたらす生活の変化に関する生活者意識の実態把握
・対象エリア:日本全国
・対象者条件:15~79歳
・サンプル数:10000
・調査手法:インターネット調査
・調査期間:2025年12月9日~12月11日
・調査委託先:株式会社電通マクロミルインサイト



