■3日間で300以上のグループも
チューリヒ市でも、同様のグループを結成した若者たちが、フライヤーを配ってサービスについて知らせている様子がニュースで流れていた。
この援助活動は、またたく間に全国に広まっている。「こういうときこそ、連携の精神で」とデジタルキャンペーンの専門家たちが立ち上げたオンラインプラットフォームhilf-jetzt.chには、各地の援助グループ一覧が掲載されている。
hilf-jetzt.chは援助グループ形成を奨励し、サイトを立ち上げて3日間で300以上のグループ(10万人以上が参加)ができ、3月20日の時点では、登録グループは600以上に達した。各グループの規模は、5~10人から100人またはそれ以上まで多様だ。新たに作られたグループほか、既存の近隣相互援助団体、気候変動団体、イベントの交通整理を請け負う団体なども登録し、すでにコロナ援助の活動を始めている。
高齢者たちは、デジタルに慣れていない人が多いため、グループを形成後はポスターを張ったり、フライヤーを郵便受けに入れたりして知らせることが効果的だと、hilf-jetzt.chでは薦めている。
今後も拡大は続くと予想されるので、いま援助をがんばり過ぎないことも大切だ、などのアドバイスもしている。hilf-jetzt.chには問い合わせが集中している。プラットフォーム運営には1か月で約280万円以上かかるため、寄付を募っている。
同様の援助グループは、ドイツでも形成されている。また、自治体でもコロナ援助を始めている。どの地域でもストレスがかかるなか、こうした助け合いが見られるのは心が温まる。