5年で3万人が失踪、外国籍人材を定着させるには

この10年間に外国籍人材を雇用している事業所数は9万5千から24万へと約2.5倍に増えている。一方で、技能実習制度を使って来日した人材の中には、職場で不当な扱いを受ける、賃金が支払われないなどして失踪してしまうケースもあり、実際に2014年〜2018年の5年間に3万人以上が失踪している。(出典:法務省 技能実習制度における失踪問題への対応について

これらの問題を背景にone visaでは同アワードを立ち上げ、外国籍人材が活躍・定着している企業の実例にスポットライトを当てた。

one visaの岡村アルベルト社長

同アワードの総括として、one visaの岡村アルベルト社長はこう締めくくった。

「就職活動をする外国籍の方からよく聞く話があります。ある日本企業は、ダイバーシティな組織を目指している、優秀な人材を国籍に関係なく採用していると語りながらも、実際には日本語の喋れる外国ルーツの人というカテゴリでしか人材を見ていないと。しかし彼らの強みは日本語ではなく、別の能力があるのかもしれない。別の言語、文化的背景、新しい視点を持っていることかもしれない、本当は一個人の能力としてそこを評価してほしい。そんな両者のすれ違いが起きている一方で、今回の取り組みを通じて人材個人の能力を活かした企業の成功事例が広く知られることで、よいチームがさらに増えてほしい。外国籍の方から見た日本が、働きに行きたいと思われる国にもう一度なれることを願います」

「Global one team Award」
最優秀賞(グランプリ)
ロボコム・アンド・エフエイコム株式会社(東京・港・ロボットパッケージ製造販売事業など)

優秀賞(ファイナリスト)
株式会社ウイルテック(大阪市・製造請負事業/製造派遣事業)
株式会社monopo(東京・渋谷・クリエイティブエージェンシー)
株式会社メディカルシステムサービス(東京・新宿・医療コンサルタント/医療用機器)
YUIME株式会社(東京・港・農業人材派遣/農作業受託)

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..