性暴力被害に関する支援者・被害者双方への情報支援を行うRC-NETは、6月23日から25日まで、東京・東中野のアートスペース「RAFT」で「レイプクライシス・ポスター展」を開催する。
ポスターはネットで公募し、「友だちや大事な人が被害にあった」という男性や、被害当事者らから39点の応募があった。
RC-NET代表の岡田実穂さんは言う。
「私自身、性被害にあって『もう生きていけない』と思った時に、自分から積極的に支援を求めることはできなかった。匿名が担保されるインターネットで『レイプ』と打ち込むのが精一杯の最初のアクション。今までの支援は、センターなどで被害者が来るのを待つものばかり。私たちは民間のライブハウスやカフェなど、街に出ていかなければと思った」
ポスター展を行おうと思った理由の一つに、日本での性暴力・DV啓発ポスターへの違和感があった。
「駅の痴漢防止ポスターを見て『やめよう』と思う痴漢がいるのか。被害者が見ても共感しにくいし、被害にあった自分がどうしたらいいのか、何も情報が得られない」
もっと被害者にとって有益なポスターを見て「生きていてよかった」と思えるものがほしい。
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