カゴメや杉田エース(東京・墨田)は、栄養バランスを考慮しておいしく食べられるように改良した備蓄食品の販売を始めた。長期保存が可能な野菜ジュースや、五目ご飯、豚汁などを揃え、災害時に不足しがちな野菜を摂ることができる点が特徴。これまでの備蓄食品とは異なり、日常的においしく食べられる食品を継ぎ足しながら保存する「ローリングストック」という視点を取り入れている。(辻陽一郎)
東日本大震災や熊本地震では食料不足が問題となったことで、食料を備蓄しておくことの重要性が浮き彫りになっている。しかし、備蓄食料は栄養バランスが悪い、味が普段食べる食事と比べおいしくないなどの課題もある。防災への関心が高まる中、備蓄食料を販売する企業は、さまざまな改良を加えた新商品を打ち出している。