世界中の人が日本人と同じ程度にエネルギーを消費したら、地球が2.3個必要―。WWFジャパンは8月25日、日本人の生活が環境に与える影響を発表した。
人間の生活がどの程度、自然環境に依存するかを示す「エコロジカル・フットプリント」という手法を使い、必要な森林や海、農地の面積などをもとに算出した。世界全体では06年の時点で地球1.44個の生活をしているという。
日本の自然環境が持つ生産能力を人口1人当たりで換算すると、各国平均の約3分の1。一方、自然環境への負荷は平均の1.5倍で、不足分は外国からの「輸入」で補う。
負荷が最も大きいのは、開発がめざましいアラブ首長国連邦で地球5.7個。2位は米国の5個で、日本は29位。中国は約1個で、1個以下の国はアフリカ諸国が多かった。(石井孝明)