シャープは16日、家庭用エアコンのリサイクル料金を4月1日から、現行の2625円から2100円に値下げすると発表した。同社のリサイクルの取り組みによって、金属資源の再利用する工程の効率化が進み、コストが引き下がったことが理由だ。
同社は解体性にすぐれた設計や再資源化しやすい材料の採用など、リサイクルに配慮した製品の製造を進めている。またリサイクルプラントと連携して、再資源化技術の開発や高効率リサイクルラインの構築も行っている。
家電業界では今年に入りエアコンの回収費用で、パナソニックやダイキン工業などが値下げを表明し、日立アプライアンス、ハイアールジャパンセールスも追随した。各社とも2100円の価格を設定している。家電リサイクル法は、メーカー側に廃棄するエアコンなどの回収を義務付けており、消費者はリサイクル料金を負担する必要がある。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年2月17日