ソフトバンクと東大が情報端末で障がい児を救う「魔法のプロジェクト」

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東京大学先端科学技術研究センター(東京・目黒)とソフトバンクモバイルは、携帯電話の活用によって障がいを持つ子どもたちの生活や学習を支援する、「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」を2009年から進めている。

このプロジェクトは、先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授が自閉的傾向のある小学校3年生の男の子に出会った経験がきっかけだった。

男子がパニックを起こした際、中邑教授は電子手帳を貸してみた。すると、男子は「べんきょうがながい。はやくあそぼう」と文字を打ち込んで意志を伝えたのだった。

口頭による意思疎通が難しい人とでも、電子ツールを使うことでコミュニケーションが図れる。これに気付いた中邑教授は、障がいのある子どもたちの学習やコミュニケーションを助ける優れた機能をたくさん備えている携帯電話を活用した次世代の育成支援について模索していたソフトバンクモバイルと共同で取り組始めた。

研究成果として、障がいのある子どもたちとのコミュニケーションを通し、携帯電話の機能に対応した様々な障がい(発達障がい、知的障がい、聴覚障がいなど)のある子どものための活用事例をまとめた活用マニュアル「障がいのある子どもたちのための携帯電話を利用した学習支援マニュアル」を作成。

昨年4月からはソフトバンクグループで教育事業を担うエデュアス(東京・港)も加わり、タブレット型情報端末iPadを利用した活用事例研究「魔法のふでばこプロジェクト」がスタート。今年3月まで協力校34校に計100台のiPadを貸し出した。

協力校が集まった成果報告会を今年1月に開催し、同年4月にはその成果をまとめた「障がいのある子どもたちのためのタブレット端末を活用した学習支援マニュアル」を作成した。

さらに、校内だけでなく、携帯情報端末を外に持ち出すことも想定し、幅広い活用場面から研究を行う「魔法のじゅうたんプロジェクト」を今年4月からスタートさせた。(今一生)

●魔法のプロジェクト

http://maho-prj.org/

2012年10月31日(水)13:34

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