授乳服ブランドのモーハウス(茨城県つくば市)は11月5日、失業率が慢性的に高いネパールで女性を雇用する工房に発注し、日本での販売を始めた。
現地の工房は、女性の持つ勤勉さ、丁寧さに着目し、女性にこだわって採用している。女性だけの職場は、働きやすいだけでなく、家庭からも仕事への理解が得られやすいという利点がある。
電力不足のネパールでは、紡ぎ車で糸をつむぎ、手で染め、手で織り、足踏みミシンで縫製される。手織りならではの温かい肌触りを感じてもらえる授乳服ができ上がった。
1枚の授乳服を作るのに、何十人もの女性の手を経ているという。
モーハウスの服を作って女性たちが稼いだお金は、自分のためだけでなく、子育て、教育など子どもへたちと還元される。同社は、「母乳育児を通じて、ネパールの女性の自立を支えましょう」と訴える。
デザインは2種類あり、早くも購入者から「同じ形で春夏バージョンも欲しいくらい生地感、デザインも大好きなので長く大切に着させていただきます」との声が届いている。(今一生)
●モーハウスのプレスリリース
http://www.mo-house.net/story_2012/11_5/