暗闇に閉ざされる仮設住宅団地に灯りを

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青・赤・黄・緑・電球色の明りが燈される。機能性はもちろんアートとしての美しさも備える

陸前高田市内中心部から10㎞ほど離れたオートキャンプ場に、168世帯、360人以上の住民が生活する仮設住宅団地「モビリア」がある。本来はキャンプ場だったため運営上の都合で街灯がつかず、日が暮れると、一部を除きあたり一面は暗闇に閉ざされる。

住民の安全と防犯を守るために、「陸前高田 燈す プロジェクト」が動き出した。生活導線となる階段に、266個のLED型ガーデンソーラーライトを設置し、光の道をつくる計画だ。

プロジェクトの発起人は、東京ミッドタウンのイベントなどで、光を用いたアート作品を発表してきたアーティストグループ「GwaGwa(グワグワ)」だ。東日本大震災以降は、電気を切り口に、エネルギー問題を考える子ども向けイベントなども開催している。

花をモチーフにデザインされたLED型ガーデンソーラーライト「Lighting Flower」は、個人や企業からサポーターを募り、個人は1台(2千円)から、企業は5台(1万円)から購入できる仕組みだ。

プロジェクトの計画にあたっては、現地のニーズを把握するために、同地域で住民の生活支援を行っているNPO法人陸前たがだ八起プロジェクトの協力を得た。また、同仮設団地の配置計画を行った建築家の菅原大輔氏と原田勝之氏のアドバイスを受けながら、電力を使わずに灯りを得る手段などを模索した。

日中、日光を受けたソーラーライトは、日が暮れると自動的に点灯。晴天の日であれば、夕方から明け方まで点灯し続けるという。

GwaGwaの島田正道氏は、同プロジェクトの意義について「行政の手が届かない問題も、小さい力が集まれば、現状を変えることができる。このプロジェクトが前例となり、同様の取り組みが全国に広がっていけば、世の中が変わっていくはず」と語る。

さらに要望があれば、第2弾として同団地内の集会所周辺にも光の道をつくりたいという。(枝松 麗)

◆陸前高田 燈す プロジェクト

2012年11月21日(水)12:47

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