独ハノーバー、福島の原発事故を考えるシンポ

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ベルラド放射能安全研究所長のアレクセイ・ネステレンコさん

ドイツのハノーバー市庁舎で4日、チェルノブイリと福島の原発事故による影響を比較する講演会が開かれた。ベラルーシの核物理学者でベルラド放射能安全研究所長のアレクセイ・ネステレンコさんと、東京在住ジャーナリストのスティーブ・ジャービスさんが、チェルノブイリと福島の現状について報告した。約80人が訪れ、熱心に耳を傾けた。

この講演会は、ニーダーザクセン自然環境保護若者アクション団体(JANUN)が主催した。同団体はチェルノブイリの事故後、ベルラド放射能安全研究所を支援してきた。同研究所は、国や自治体からの支援を全く受けておらず、独立して研究している。現在も135万人が汚染地域に住んでおり、同研究所ではこれまで43万回も被ばくの検査を行ってきた。

ネステレンコさんによると、チェルノブイリ事故後、370もの研究機関ができたが、現在は9つにまで減ってしまったという。

ネステレンコさんは昨年10月に福島を訪問し、「状況の深刻さを目の当たりにし、落ち込んだ」という。「福島とチェルノブイリでは、人口密度も食べ物も事故の原因も違うが、人々が苦しんでいるのは同じだ」と、さまざまな被災者と語った経験を披露した。

汚染された瓦礫の処理受け入れについて「汚染されていない地区が瓦礫を受け入れるのは、困っている人を助けようという日本人のメンタリティーが根底にあるのだろう。個人的には放射能が拡散されることを危惧している」と話した。

■ 独で脱原発を疑問視する声も

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2013年4月5日(金)12:05

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