7月の参院選に向け、脱原発を掲げる野党勢力の結集をテーマにしたシンポジウムが22日、都内で開かれた。出席した各党の代表らは、野党連合の必要性については認めたものの、具体的な方法をめぐっては意見が分かれた。
昨年の衆院選では自民党が圧勝する一方、滋賀県の嘉田由紀子知事が「卒原発」を掲げて旗揚げし、国民の生活が第一を始め諸勢力が合流した日本未来の党は惨敗した。
この敗因について、当時同党への合流を見送ったみどりの風代表の谷岡郁子参院議員は「結党から選挙に至るまで余りに時間がなかった」として、参院選に向けては「『みどり連合』のような野党の連携が必要」との認識を示した。
また、未来の党の阿部知子衆院議員は「衆院選の時には、それぞれの政党や勢力を残したままで連携できる『みどり連合』の実現を模索したが、結果的に日本未来の党という一つの政党にまとまったことが不幸だった。思いは同じでも作風などで異なる各勢力を、あえて残したほうが不幸な離婚には至らなかった」と当時を振り返り、「参院選では(統一候補を擁立する)『オリーブの木』方式で各党がつながるための受け皿を作りたい」と訴えた。
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