安倍晋三首相は6月1日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕した第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の開会式で基調講演し、アフリカに対して日本は官民あわせて向こう5年で総額3兆2000億円(約320億ドル)を支援すると表明した。このうち政府開発援助(ODA)は約1兆4000億円を占める。
安倍首相は「TICAD Vの準備プロセスで、何の分野に最も力点を置くべきか、アフリカ各国に聞いてきた。答えはいつも、インフラ整備、産業人材、保健、農業と同じだった。そのためのカギは『人づくり』。これは、日本が力を発揮したい分野だ」と力を込めた。
約3兆2000億円の支援のうち、インフラ整備には約6500億円(約65億ドル)を振り向ける。内陸部と沿岸をつなぐ国際回廊、送電網などの整備を支援していく。