竹中工務店は6月15日、2050年を目指した環境配慮建築に関する取り組みを定めた環境メッセージ「人と自然をつなぐ」を制定したと発表した。コンセプトを「人の感性や創造性を高め、自然を活かし、ゼロカーボン建築からカーボンニュートラルな都市への実現を目指す」とし、長期目標として2030年にゼロカーボン建築、2050年にはカーボンマイナス建築によるエネルギー削減の実現を設定した。
ゼロカーボン建築とは省エネの徹底に加えて建物自身がエネルギーを生産し、消費分を全て賄い自給することを指す。またカーボンニュートラル建築は、その建物が地球上に炭素を排出する負荷を与えないことをいう。
これらのコンセプトや長期目標に対する考え方、ロードマップを解説した『環境コンセプトブック 2050年を目指して』を6月下旬に発行する。同社は実現のために環境関連の各種技術開発の確立を積極的に進める。