助成対象となった同組合の「三陸未来価値創造プロジェクト」は、水産加工業を受動型から提案型に変えて、震災前よりも強い産業にすることを目指す取り組み。食の支援に特化したNPO法人ソウルオブ東北と組んで、競争力のあるブランドづくりを進めている。
新商品の「キッチンデリバリー」シリーズでは、顧客ニーズに合わせて調理の簡単さを重視した。また、和食向けだった従来品を見直し、熊谷シェフの協力を得て、岩手産の食材でワインやビールに合う味を追求した。さらに、添加物を使わないために冷凍品にした。
例えば、サーモンやサンマの切り身とキハチ特製ソースのセット商品は、解凍した魚をフライパンで焼き、温めたソースをかけるだけで、本格的な一皿が完成する。時短メニューとして、家庭や飲食店での活用を見込んでいる。