「秘密保護法は考える自由奪う」国会周辺で抗議

出版関連で働く40代の男性は「市民が自由に考えたり発言したりできなくなるのではないか。出版にも影響するのでは」と危惧。「法案が成立すれば、これは秘密、これは考えてはいけない、と常に意識させられるようになる。しかも何が秘密に当たるのかが具体的に分からない。政治が『空気を読む』ことを制度化しようとしている。子どもたちには自由に考えられる社会を残したい」と話す。

「絶対廃案」プラカードを掲げる女子高生=5日午後、国会前で

また、国の運営上、外交や防衛、テロ防止などの分野で秘密を設けるべきとの考えに対して男性は「国の秘密を守るのであれば公務員の守秘義務の強化でカバーできるはず。そもそも、法案と同様の法律が施行されている米国では情報公開制度がしっかりしている。日本政府が否定する沖縄密約に関する文書も全て米国から出てきた。法案は官が隠したい事を何でも隠せるように出来ている」と指摘。

男性はさらに「官僚を批判するみんなの党、日本維新の会が、官に権限を与える法案に賛成するのは変だ」とも述べた。

都内の高校3年生の女子生徒は「特定秘密保護法絶対廃案」と書かれたプラカードを持参。「例えば福島第一原発事故に関する情報は今でも秘密が多い。その上さらに法案が通れば独裁社会になると思う。生きていく上で必要な情報まで秘密になる」と訴えた。

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..