原産地国に配慮したビジネス手法「フェアトレード」の機運が世界的に高まるなか、森永製菓は1月14日、国内ナショナルブランド(NB)では初めて、国際フェアトレード認証のチョコレート新製品を発売する。
CSR(企業の社会的責任)や社会貢献に関心が高い層がターゲットで、売れ行き次第では他の食品メーカーや商社、流通業などにも大きな影響を与えそうだ。
このチョコは「1チョコ for1スマイル」(メーカー希望小売価格315円)。同社は2008年から、同じ「1チョコ for1スマイル」の名称で、キャンペーン対象商品のチョコ1個の販売について1円を、特定非営利活動法人ACE(東京・台東)や公益財団法人プラン・ジャパン(東京・世田谷)など国際NGOに寄付してきた。
これにより、ガーナなどカカオ原産国の教育支援やカカオ農家の自立支援を進めている。これまでの寄付総額は1億2820 万円に達した。
今回の新製品は、その取り組みを一歩進め、キャンペーンの名前をそのまま商品名として採用するとともに、国内ナショナルブランドとして初めて、フェアトレード認証を取得した。
これまでは「ダース」など既存のチョコ製品にキャンペーンのラベルをつけていたが、今回は新製品を開発した。原料のカカオも、従来から支援を行っていたガーナ・アシャンティ州で採れたものを100%使用した。
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