日本の技術と発展途上国のニーズをつなぎ、新たなビジネスを興す試みが、いま注目されている。12月に政策研究大学院大学で最終審査会が行われた「シード・コンテスト」もその一つだ。(ライター・瀬戸義章)
シード・コンテストは、2010年から実施されているプロダクトデザインおよびビジネスのアイデアコンテスト。参加者は、メーカーのエンジニアやマーケター・建築家やNPO職員・大学生など、多種多様な背景を持つ。過去には「ココナッツ果実酒作成キット」や「途上国の物流を効率化するスマホアプリ」などが受賞している。
コンテストの期間は半年間。参加者はものづくりの事業化に必要なことをワークショップから学び、また、東ティモールの辺境を実際に訪れ、現地のニーズを解決するプロダクトを開発する。
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