東京五輪を『三方よし』の「エシカル五輪」に--日本エシカル推進協議会が提言書

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山本写真12

山本良一・東大名誉教授

エシカル(倫理的、社会的に公正)なビジネスや社会行動の普及を目指す日本エシカル推進協議会(代表・山本良一東大名誉教授、東京都市大学特任教授)は8月12日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(会長・森喜朗元首相)に対して、2020年の東京五輪を環境や社会的課題に配慮したの「エシカル五輪」にするよう提言書を提出した。全文を掲載する。(オルタナ編集部)

1.提案の趣旨

私たち「日本エシカル推進協議会」に集う一同は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪と略称)を「エシカル五輪」とするよう、ここに提案いたします。

それは一つには、オリンピック憲章に定める「オリンピズムの根本原則」が、その第一原則として「社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重に基づいた生き方の創造」を掲げているように、オリンピックがまさに「エシカルな生き方」をその基本哲学として追求しているからです。

もう一方では、1994年、同憲章において「環境問題に関心を持ち、オリンピック競技大会開催について持続可能な開発を促進すること」がIOCの使命と役割の一つに加えられましたが、今日の世界においては、環境問題だけでなく人としての尊厳や社会的影響にも配慮した全方位的な「倫理性=エシカル性」の促進が求められているからでもあります。

日本には、「もったいない」や「おもてなし」の精神に加え、「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」という他者や社会の利益にも配慮した倫理観が脈々と受け継がれています。クーベルタン男爵が近代五輪を創始したとき以来の基本哲学に立脚しつつ、日本ならではの倫理的伝統を活かし発展させた「エシカル東京五輪」を実現することによって、よりよきレガシーをオリンピック史に残さんことをここに願ってやみません。

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2014年8月12日(火)15:37

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