[CSR]国内初、霧島酒造が「サツマイモ発電」――資源の100%有効活用目指す

このエントリーをはてなブックマークに追加
霧島酒造の主力商品「黒霧島」

霧島酒造の主力商品「黒霧島」

芋焼酎「黒霧島」で知られる霧島酒造(宮崎県都城市)は8月28日、芋焼酎の製造過程で生じる芋くずや焼酎粕を資源とした「サツマイモ発電」を9月に開始することを発表した。年間約400万kW時の発電を行い、電力は全て九州電力に売電する。この発電量は、約1000世帯分の年間使用量に相当し、年間で1億5000万円の売電収入を見込む。(オルタナ副編集長=吉田広子)

焼酎粕とは、発酵した焼酎もろみを蒸留した後に残る残渣物。2012年4月からは、法律により焼酎粕の処理が必須となった。

同社は業界に先駆けて、2003年から焼酎粕の廃液処理に取り組んできた。2006年には焼酎粕をバイオマス資源として利用するリサイクル事業を開始した。

2012年にはリサイクルプラントを増設。1日最大800トン発生する焼酎粕をメタン発酵でガス化し、焼酎製造工程の蒸気ボイラー熱源として活用してきた。蒸気ボイラーに使用するバイオガスは本社増設工場で利用する総熱源量の46%を占め、CO2削減に大きく貢献した。

だが、焼酎製造で有効利用できるバイオガスは総発生量の44%に留まっていた。

そこで、同社は2012年7月に「再生可能エネルギー固定価格買取制度」が開始したことを受け、余剰ガスを100%活用しようと、発電事業に本格参入することになった。このサツマイモによる発電事業は国内では初めてで、本格焼酎メーカーとしては国内最大規模の発電量である。

このほか、焼酎粕は、たんぱく質、繊維、有機酸をバランスよく含むため、他の飼料と混合され、南九州地域の畜産農家に安価で栄養価の高い飼料としても供給されている。

同社は「焼酎製造、販売だけでなく、地域の資源に立脚した企業として、リサイクル事業の推進を責務とし、発電事業によって、資源の持続可能な利用を目指していきたい」としている。

2014年8月28日(木)21:55

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑