[書評]本格太陽電池も!親子で遊べる自然エネルギー工作

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「エネルギーは自分で作れる!」を実感する工作本『親子でつくる自然エネルギー工作』(川村康文・編、高橋真樹・写真/文)が、大月書店から現在刊行中だ。風力、太陽光、小水力、熱・バイオと一通りの自然エネルギー発電を全4巻のシリーズで扱う。親子工作をとおして、自然エネルギーへの理解を深めてもらう。材料はどれも100円ショップやホームセンターで手に入るものばかりで、子どもでも取り組めるよう、すべての工程を写真付きで説明している。(オルタナ編集部=佐藤理来)

紹介される工作は合わせて25種類あり、難易度は3段階に分かれている。シンプルな風速計からPCも充電できる発電キットまでさまざまだ。

驚きなのは、第2巻の「太陽光発電」に収録されている「花の色素で太陽光電池」だ。ハイビスカスティーから煮出した色素に光を集めさせ、電極上の酸化還元反応を利用して発電を行うしくみ。二酸化チタンを焼き付けたガラス板を花の色素に浸してマイナス電極を作り、プラス電極は鉛筆を塗り付けたものにイソジンを垂らす。この2つの電極を組み合わせてつなぐと、太陽電池として機能するのだ。

一般に販売しているようなシリコン太陽電池と比べると発電量は劣るものの、メロディーICをつなぐと通電が確認できる。太陽電池という仕組みを、実際に、工作して発電することで、エネルギーを身近に感じながら、発電の仕組みを学べる。

道具や工程はかなり工夫されているものの、「かんたん工作ガイド」ではない。子ども一人で作ってうまく動かない場合もあるだろう。その都度工夫し、原因を考えて改良する。思考力を養うことで、実験考察の第一歩とするのも本書の裏の目的だ。

巻末には、自治体など実際の施設で活躍する自然エネルギーを紹介する。自然エネルギーに出会うには最適の本だ。

2014年9月1日(月)10:07

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