「このキャンペーンは、ALS以外の社会問題にも適用できるし、ALSを知らなかった人でも簡単に参加することができる。ファンドレイジングのプロとして、私たちはなぜこのようなアイデアを思いつけなかったのか」(佐藤代表理事)=引用終わり
そもそも、日本での年間寄付総額は1兆2350億円(2011年)と、世界トップの米国(約23兆8736億円、同)に比べて約20分の1に過ぎない。それは日本人が寄付が嫌いだからでも、お金が無いな訳でもない。
それは、日本に寄付文化が根付いていないからに他ならない。フェイスブックで多くの「いいね!」を獲得しても、それがまだまだ寄付に結びついていない。これからは知恵とマーケティングの戦いであり、NGO/NPOにとっても、それが生存競争で生き残ることができるかを直接、左右する。
三つめに学ぶべきは、「アイスバケツ」を支えた「社会的関心」であろう。日本人社会は、常日ごろから社会貢献意識が高いからだろうか、こうしたスタンドプレーに対して覚めた見方をする人が少なくない。(オルタナ編集長 森 摂)
(この続きは、朝日新聞社WEBRONZAの筆者連載コーナーと月刊誌「月刊総務」連載コラムに近日掲載します)