戦後70年目のアースデイ東京は「Yes, Peace!」

持続可能性を重視する企業やNGOなどが参加する国内最大級のイベント「アースデイ東京」が4月18日(土)、19日(日)に東京・渋谷の代々木公園で開催される。敗戦から70年を迎える今年は、平和への願いを込めてキャッチコピーを「Yes, Peace!」とした。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

■テーマは「エネルギー」「食と農」「経済」

アースデイ東京記者発表会。中央左にC.W.ニコル氏、その右に歌手の加藤登紀子氏=10日、都内で
アースデイ東京記者発表会。中央左にC.W.ニコル氏、その右に歌手の加藤登紀子氏=10日、都内で

アースデイ東京は毎年4月に行われ、今年で15回目。コンサートや講演、企業や市民らによる出展などが催され、昨年は主催者発表で12万人が来場した。

今回は「エネルギー」「食と農」「経済」がテーマ。10日に都内で開かれた発表会で、実行委員会のシキタ純氏はテーマについて「3・11を経て、初めて誰もがエネルギーについて考えるようになった。来年の電力小売自由化で、市民がエネルギーを自由に選べる時代が来る」と説明。

さらに「食、農はさらに重要な時代。経済学者のトマ・ピケティ氏が最近注目されているが、貧困を生まない経済を求めていきたい」と強調した。

実行委員長のC.W.ニコル氏は、キャッチフレーズにからめて自身の幼少時の戦争体験を紹介。「(出身地の)ウェールズにドイツ軍が爆弾を投下していった。戦争は怖い」。そして「来日した当時、日本で戦争を望む人はいなかった」と話した。

ニコル氏は会期中、自ら腕をふるう「ニコルズフォレストキッチン」を出店。鹿肉を使ったソーセージなどを提供する。ニコル氏は日本の野生ジカ駆除の現状をめぐり「駆除は必要だが、シカを利用せず埋めたり焼却したりしていて『日本は大丈夫か』と思う。駆除したシカは利用しなければ」と述べた。

■フードエリアは出店基準を見直し

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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