ネパール支援につながるフェルトバッグが予約開始

エシカルドット フェルトのミニバッグ。B5サイズの小ぶりなバッグで¥3,780
エシカルドット フェルトのミニバッグ。B5サイズの小ぶりなバッグで¥3,780

通販のフェリシモはこのほど、ネパールの女性たちが作ったミニバッグの販売予約を開始した。同社はネパール大震災を受けて義援金を募っているが、寄付だけでなく、商品発注という形での継続的支援につなげるためだ。(オルタナ編集部=佐藤理来)

同社は1999年から、ネパールの工房「ネパール・トラディショナル・クラフツ」と共同して伝統工芸の技を生かした製品づくりを行っている。今回販売する「エシカルドット フェルトのミニバッグ」は今年秋に合わせて進行していたが、ネパール大震災を受けて販売時期を早めた。

地震発生後、工房と関係者の無事は確認できたものの、震災による被害は少なくない。工房のあるラリトプールは震災の被害が一番大きかった地域だ。家屋が倒壊してしまった人や、いまだ仕事に復帰できていない人もいる。

地震で家屋が倒壊してしまった人や、いまだ仕事に復帰できていない人もいる
地震で家屋が倒壊してしまった人や、いまだ仕事に復帰できていない人もいる

ネパールのバッグ企画を担当してきた、フェリシモビジネスコラボレーション部チームリーダーの小東和裕さんは「生産者の皆さんの早く働きたいという意思に答えるため、企画の前倒しに踏み切りました。寄付と並行し、商品発注という形での支援を行います」と思いを語る。

同社は、会員から月100円の寄付を募る「地球村の基金」を実施しており、この基金からネパール地震の医療支援として、メドゥサン・デュ・モンド ジャポンへ200万円の寄付をした。ネパール中部地震に特化した1口100円の基金も開始し、12月末まで受け付ける。

本社を神戸市に置く同社は阪神淡路大震災での経験から、寄付以外にも長期的な支援も必要だとの思いがある。フェルトバッグの発注で、働く機会づくりを行い、継続的支援を目指す。フェルトバッグの注文は6月30日まで受け付け、8月から9月にかけて発送する予約販売の形態になる。

◆エシカルドット フェルトのミニバッグ
http://www.felissimo.co.jp/s/nepal/

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..