中越パルプ工業は1998年から、使われなくなった竹林の有効活用に取り組み、国産の竹100%を使った竹紙を製造している。さらに竹紙の魅力を伝えようと、同社はこのほど、デザインチーム「minna」とコラボレーションし、「竹紙」と「社会」との接点をつくるペーパーブランド「MEETS TAKEGAMI」を立ち上げた。(オルタナ副編集長=吉田広子)
近年、日本では全国各地で放置された竹林の拡大とそれに伴う森林内や周辺の生物多様性の低下などが問題となっている。
そこで中越パルプ工業は、日本一の集荷量である年間2万トンの竹の集荷を行い、紙の原料として持続的に活用することで、隣接する森林や里山、生物多様性の保全に取り組んでいる。
同社は竹の新たな価値を見出し、地域経済に貢献し、社会的課題の解決に挑戦しているが、竹紙の存在は世の中でまだあまり知られていない。
そこで、デザインチーム「minna」とコラボレーションし、ブランドネーム、ロゴデザイン、コンセプト開発、商品デザインなどトータルでデザインを手掛けてもらうことで、ストーリーのついた魅力ある製品と、優れたデザインの最終商品群の開発を目指す。
今年9月2日から開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2015」 のアクティブデザインコーナーで最初の商品を発表する予定だ。
◆MEETS TAKEGAMI http://meets-takegami.jp/