[CSR] ANA 顧客巻き込み、社会起業家のフライトを支援

「新BLUE WING プログラム 2015」キャンペーンサイトのトップページ
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全日本空輸(ANA)はこのほど、世界の社会起業家を支援する「新BLUE WING プログラム 2015」を開始した。同社がフライト支援を行うだけでなく、SNS上でシェアされる毎に寄付金額が加算されたり、ユーザーがマイルを寄付したりできる参加型の支援プログラムだ。同社は社会課題への関心を高めるとともに、共感した顧客やユーザーと一緒に社会起業家を応援することを目指す。(オルタナ副編集長=吉田広子)

「新BLUE WING プログラム 2015」は、ANAの翼で世界中を飛び回る社会起業家を支援する取り組みだ。

米国に拠点を置く世界最大の社会起業家ネットワーク「アショカ」の協力のもと、今年は5人のアショカ・フェロー(アショカに選ばれた社会起業家)とアショカ・ジャパンが支援対象に選出された。

そのうち、サッカーを通じてホームレスの自立支援を行う「ホームレス・ワールドカップ」のメル・ヤング氏、海洋の環境保全と漁村の共生を目指すブルー・ヴェンチャーズのアル・ハリス氏、環境に配慮したサステナブル建築の普及に取り組むジェイソン・F・マクレナン氏、アショカ・ジャパンの4者が今年新たに選ばれた。

携帯電話を使って医療難民と医療従事者をつなぐメディック・モバイルのジョシュ・ネスビット氏、すべての人が安全な家に住める世界を目指すビルド・チェンジのエリザベス・H・ストランド氏は昨年に続いての支援対象になった。

■シェアするだけで寄付につながる

「新BLUE WING プログラム 2015」では、顧客やユーザーも支援に参加できる方法が3つある。

ひとつは、「SHARE」の仕組み。Blue Wing サイトの記事をSNSでシェアすると、1 シェアにつき15 円相当がANAから社会起業家に寄付される。

次に「MILE DONATION(マイル寄付)」で、ANA マイレージクラブ会員は、1 口3000 マイルから寄付することができる。

3つめは8月中旬にオープンする「FLY」という窓口から航空券を購入すると、航空運賃の1%がANA から社会起業家に寄付される仕組みだ。

ANA は「安心と信頼を基礎に世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」というグループ経営理念のもと、「世界の社会課題に真摯に向き合い、エアラインだからこそできる価値を提供していきたい」としている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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