COP10の開催を控え、生物多様性市民ネットワーク(CBD市民ネットワーク)は7月11日、名古屋で開催された「COP10 100日前フォーラム」で「開催地宣言」の素案を発表した。素案では経済成長第一主義が生物多様性を損なったと指摘している。
フォーラムには170人が参加。素案では「里山システムの崩壊は生物多様性と人間の生活文化の危機」「地域住民の声を代弁するのはNGO。国や自治体は脇役に徹するべき」などと指摘し、日本の責任については「海外の資源を浪費しており、日本人は生物多様性を保持してきた地域住民に謝罪すべき」と踏み込んだ。
CBD市民ネットは2009年1月に設立。約180の団体や個人が参加し、政府に対しても発言力や影響力を持つ。同会では素案について市民意見も募るとしている。