[CSR] 森林整備から国産アロマ開発へ、エコユニット大賞にセリタ建設

東京商工会議所は10月16日、eco検定に合格した個人や合格者が所属する組織を対象に優れた環境活動を顕彰する「eco検定アワード2015」の表彰式を開催した。エコユニット部門大賞はセリタ建設(佐賀県武雄市)、エコピープル部門大賞は小林由紀子さん(岐阜市)が受賞した。(オルタナ副編集長=吉田広子)

「eco検定アワード2015」の授賞式で。エコユニット部門大賞を受賞したセリタ建設芹田章博専務(左)
「eco検定アワード2015」の授賞式で。エコユニット部門大賞を受賞したセリタ建設芹田章博専務(左)

eco検定アワードは、模範となるような環境活動を顕彰・周知することで、具体的なアクションを起こす参考にしてもらうことを目的としている。

総合土木工事業のセリタ建設・芹田章博専務は、「ユーザーとの接点が少なかったり、評価が減点方式であったりすることから、公共工事によるモチベーションの低下が問題になっていた。環境負荷が高い事業者としての責任も感じ、環境活動に取り組み始めた」と話す。

同社は2010年からボランティアとして森林整備に取り組んできた。だが、3年目に入ったころから、ボランティアで森林整備を行うことに対して社員のモチベーションが下がり、不満が出始めたとう。

そこで、中小企業の戦略的なCSRとして取り組みを発展させようと、2013年、柏岳の間伐材から抽出したヒノキオイルとレモングラスオイルをブレンドしたアロマオイル「モリレコ」を開発した。これは佐賀県初のカーボンオフセット付商品でもある。

エコピープル部門大賞を受賞した小林由紀子さんは、環境学習講師として、小中学校や市民講座などで年間50回以上も講師を務めている。「もったいない」という気持ちを大切に、生活の中で取り組める「省エネの技」などを伝えている。

<「eco検定アワード2015」受賞者一覧>
◆エコユニット部門

大賞
株式会社セリタ建設 (佐賀県)

優秀賞 
NPOなごやエコピープルネット(愛知県)
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社(東京都)
大橋運輸株式会社 (愛知県)
学校法人 郡山開成学園 (福島県)
サンデンホールディングス株式会社(東京都)
高崎経済大学 地域政策学部 (群馬県)
ブランシェス株式会社 (大阪府)

◆エコピープル部門
大賞

小林 由紀子 氏(特定非営利活動法人 e-plus生涯学習研究所)

優秀賞
上田 マリノ 氏(アーティスト)
荻野雅也・見波真・矢島裕幸 氏(新潟工科専門学校)
田原 正康 氏(会社員)
林 昌明 氏(前田建設工業株式会社)
藤野 年喜 氏(株式会社リコー)
ミヤモ 氏(プロマジシャン)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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